※【硬質床】
陶磁器質タイル、石、コンクリート、モルタルなどがあります。
【日常清掃の手順】
1.除塵
フロアダスター(ダストモップ)で丁寧に掃く、または、真空掃除機で丁寧に除塵する。
2.水拭
汚れや水滴が付着した部分がないかをチェックしながら、床全面をモップで丁寧に拭き上げる。
【定期清掃の手順】
1.椅子等軽微な什器の移動を行う。
2.床面の除塵を行う。
日常清掃と要領は同じ。
3.床面を水で十分に濡らす。
洗浄中の乾燥を防ぐため、また、汚れを浮きやすくするため
4.タンク付きポリッシャーで洗剤を適正希釈でタンクに入れ、洗浄用パッドまたはブラシを装着して汚れを洗浄する。
5.吸水用真空掃除機(バキューム)又は、床用スクイージで汚水を除去する。
6.水拭きモップで洗剤分を拭き取り、隅の汚れも拭き上げたあと送風機で十分に乾燥させる。
7.移動した什器を元の位置に戻す。
8.汚れが残っていないか最終のチェックをする。汚れが残っている場合は除去する。
※夏場や日当たりが良い場所は、特に乾燥しやすいため、ポリッシャーで洗浄したあとは、速やかにバキュームで汚水を除去する必要があります。
床を清掃する時には、清掃する前に什器移動となるわけですが、単純に什器移動と言っても、細かい注意点があります。
まず、移動する前に、什器が元の位置にしっかり復旧できるように写真あるいは、番号シールを貼る必要があります。
写真の場合は、元の位置に戻す時にすぐわかるように、なるべく位置がわかるアングルで写真を写す必要があります。
シールの場合も什器が置いてる向きがわかるように貼る必要があります。
この作業が終われば、移動となるわけですが、注意点があります。
床面には、イス、ゴミ箱、消化器、ダンボールなど様々なものが置いてありますが、それぞれの特性を考えての移動作業が必要です。
例えば、よくあるのが、床面に置いてあるゴミ箱をテーブルの上に置いたりする業者さんがいますが、弊社ではNGです。理由としては、ゴミ箱には、様々なゴミが入ってるあるいは、入っていたわけですから、そのゴミ箱をテーブルの上に置くというのは、衛生的によくないからです。また、イスに関してもテーブルの上にあげるのは、好ましくありません。衛生的にもですが、バランスを崩して落下した場合、破損、怪我の可能性があるからです。
消化器に関しては、移動の場合、レバー部には触れず底から持ち上げて、なるべく振動を与えない事が必要です。これは、消化器がなんらかのきっかけで噴出するリスクを減らすためです。
ダンボールに関しては、材質が紙であるため、元の位置に戻す場合、戻す場所の床面が完全に乾燥しているかどうかのチェックが必要です。少しでも湿気がある場合は、乾燥させてから戻す必要があります。
このように什器移動の場合は、動かす物の特性を考えて移動する必要があります。
※床材を美しく保つための3つのポイント
①汚れを持ち込ませないための予防
②汚れたらすぐ拭き取る 日常管理
③汚れから床材を保護する 定期管理
※汚れを持ち込ませないための予防
外部から土砂やホコリを持ち込まないように、例えば、入り口付近にマットを設置したり、靴を下履きから上履きに履き替えたりする必要があります。
※汚れたらすぐ拭き取る日常管理
使用頻度にもよりますが、毎日汚れたら、その都度、掃除機などで土砂やホコリの除去、落としにくい汚れは、固く絞ったモップなどで水拭きを行います。また、洗剤を使用する場合は、中性洗剤を使います。
※汚れから床材を保護する 定期管理
適切な洗剤を使用し、ポリッシャー等で床を洗浄、その後ワックスをかけて床材を保護します。(1〜3ヶ月に1回)
以上の内容を組み入れる事で、床材を長く美しく維持管理して行く事が私たちの仕事です。
清掃をしなければいけない理由とは主に下記の4つがあると思います。
①人の健康を守る「衛生性」
②人に快適さを与える「美観」
③建築物の機能を長持ちさせる「保全性」
④建築物の安全を確保する「安全性」
これらを維持管理していくことが私たちの仕事です。
特に、人の健康を守る「衛生性」は、重要だと考えてます。
具体的には、ほこりによるアレルギー性疾患並びにねずみ等の害虫の発生・ 生息を防いだり、今日では特に意識が高まってる、ウイルスや微生物等による感染症を防ぐ役割を果たしています。
※写真は、床洗浄ワックス清掃です。一見キレイに思える床も洗ってみると、意外にホコリ、汚れがあるのがわかってもらえると思います。