弊社では、土日も休まず営業しております。(全力稼働中)
写真は、4年間お世話になっているお客様の現場です。キレイに維持することを前提として、スタートからハクリ作業を行いました。
ワックスもかなりのビルドアップ状態でしたので、かなり苦戦しましたが、スッキリ元のタイルの状態に戻しました。
仕事て最初が肝心だから、お客様との関係も最初が肝心だから、最初は念入りにする業者さんは、たくさんおられます。
しかし、本当に大切なのは、その最初の気持ちと行動を継続維持していく事にあると思います。
日常清掃においても、定期清掃においても、日々繰り返しの作業です。
一時、念入りにすれば良いというものではありません。
キレイを維持することが清掃なのですから。
飲食店は、食事をする場所にお客様を迎え入れる場所なので、汚れていたり、ホコリがあるだけで、イメージが悪くなり、売り上げにも影響が出るかもしれませんし、油汚れも付きやすいので、汚れていると床面が滑りやすく、転倒事故にもなりかねません。
また、昨今では、消毒や換気も重要な要素になってますので、換気扇の清掃、空調機の清掃に加えて、意外と見落としがちになる、網戸の清掃もしておいた方が良いです。
網戸は、意外にも清掃せずにいると、網目の部分に花粉や排気ガスが付着します。長年放置してますと、換気のために網戸にしたつもりが、逆に花粉などが屋内へ入ってしまい室内の空気が汚れてしまう事がありますので、定期的な清掃をオススメします。
トイレや洗面台に使用されている衛生陶器は、名の通り、セラミック、いわゆる陶器でできてるわけですが、陶器というのは、粘土を焼き固めたものでできています。
ただ焼き固めたものは、素焼きといって、植木鉢などでも良く見かけるのですが、衛生陶器は、その上から釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質のコーティングを施して本焼きします。
そうすることによって、強度が増して汚れにくくなったり、水分が陶器に染み込まなくなります。
洗面台やトイレの便器などの衛生陶器は、普段の清掃で簡単に汚れが落ちるのも、この釉薬のコーティングが施されてるわけですが、長年使用してますと、写真のような汚れが混じった水垢が付着してしまいます。
このような水垢を落とす場合は、釉薬のガラス質よりも柔らかく、水垢よりも固い素材や研磨剤を使わないとキズが入ってしまいます。
私自身は、「セラスティック」という道具を使っていますが、他にも軽石であったり、研磨剤でも良いと思います。
話は変わりますが、私たちの清掃の仕事は、美観がとても重要視されます。美観とは、人間の五感で言えば、視覚から感じ取れるものですが、この視覚からの感じ方で、ほぼ評価が決まるといって良いぐらいです。あとついで嗅覚(におい)の順番でしょうか、、
視覚というのは、清掃の世界だけでなく、食の世界でも大切なようです。
「おいしい」という感覚は、舌で感じる味覚だけと思われがちですが、最も「おいしい」という記憶を引き出す感覚は、視覚が80%で味覚は5%程度だそうです。味覚は、甘い、しょっぱい、酸っぱい、辛い、苦いの五味を感じるだけで、「おいしい」と感じるのは、視覚を中心とした五感すべてによるものらしいです。たしかに、盛り付け方や使う食器や皿によっても感じ方変わりますよね。
大型商業施設では、清掃用のロボットが
次々と試験導入されてますし、学校でも最近、清掃用ロボットを使用したりして、ロボット化が進んでます。
1台で清掃だけでなく、その店舗のインフォメーションを表示したり、警備もできたりするロボットも開発されてます。
何故、ロボット化が急速に進んでいるのかといえば、清掃業界の1番の課題である人材不足を補うためと言われてます。
しかしながら、障害物を避けながら、掃き拭きするのですが、やはり、最終的には、人の目が必要とされると思います。
また、現在では、費用対効果が課題で、なかなか現実的に身近な存在になるには、少し先の話になりそうです。
今は、人の目で清掃する方が断然、早くキレイに仕上がります。
オーボットでカーペットを洗浄しました。タンクに入れる洗剤としては、業務用のカーペット洗浄液を使用しても良いのですが、いろいろデメリットがあります。
①洗剤に入っている界面活性剤の影響で、洗剤成分が残留して、再汚染を招いてしまいます。
②機械の内部に(主にホース内やポンプ内)に洗剤成分が残って故障の原因になるおそれがあります。(使用後に水を通す必要がある)
③カーペットが濡れている状態ですと、通行する人が転倒する危険性があります。洗剤成分が含まれてるとすべりやすいです。
以上のような事を考えると
オーボットで洗浄をする場合、または、ヤーンパッドやマイクロファイバーパッドなどを使用する場合は、アルカリイオン電解水を使用するのが良いと思います。
アルカリイオン電解水は、界面活性剤を使用しておらず、アルカリで汚れを落とすので、再汚染の心配もなく、仕上がりもサラッとします。
また、強アルカリイオン電解水ph13あたりになると、除菌、消臭の効果もあるので、カーペット洗浄に最適だと思います。
日本では、年末といえば大掃除をする習慣がありますが、大掃除は、平安時代からの神事が起源らしいです。
また、お正月に歳神様を迎えるために掃除をしてきれいにして新年を迎えると良いとか聞いたりします。
その他にも大掃除ではないですが、日本人が掃除をどのように捉えてきたかわかる話があります。
例えば、仏道に励む僧侶は、一に作務(さむ) 二に勤行(ごんぎょう) 三に学門(がくもん)と言われていて、まず、一番にくるのが作務という掃除や片付け、庭の草取りなどをする事で、勤行や学門よりも大切にされていたりします。
また、日本には昔から剣道、弓道、柔道、茶道、華道など、何々道といわれる武術や稽古事がたくさんありますが、それらの稽古の前とあとには必ず稽古場の清掃をします。その清掃とは、心を磨くための道であり、その道を極める事は、すなわち人間の道を極めるという意味があったりします。
その他にも、学校では、児童がたくさん集まるので、衛生的に良くするためにも、日当たりや換気に加えて、清掃も日常的にするように明治時代ぐらいに法令で決めたのですが、道徳的、教育的な意味でも児童が自ら教室を清掃するという習慣があります。
日本人がきれい好きと言われるのは、こういった歴史があるからかもしれません。
清掃ていうのは、人を精神的に成長させる意味が昔からあるようです。
什器が置いてある形と、ワックスがところどころ削れてるあたりを見るとかなりのビルドアップ度である事がわかります。
こうなってしまったら、古くなったワックスを取り除くため剥離作業をしなくてはなりません。
本来であるならば、定期清掃でワックスを塗布するのであれば、剥離は必ず必要になるのですが、契約に含まれてない場合は、予算の都合などで、後回しになる場合も多々あります。
そして、お客様がGOサインを出した時には、かなりのビルドアップ状態になってる事もあります。
そういった場合は、きれいな状態を継続維持できる清掃計画を提案する必要があります。
また、最近は、清掃の技術的向上や環境の観点からも、剥離を使用しないで、継続維持できるシステムもいろいろ出てきてますので、将来、なくなる可能性もありますね。