オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2021年12月7日

年末といえば大掃除ですが

image1_5.jpeg image2_6.jpeg

日本では、年末といえば大掃除をする習慣がありますが、大掃除は、平安時代からの神事が起源らしいです。

また、お正月に歳神様を迎えるために掃除をしてきれいにして新年を迎えると良いとか聞いたりします。

その他にも大掃除ではないですが、日本人が掃除をどのように捉えてきたかわかる話があります。

例えば、仏道に励む僧侶は、一に作務(さむ) 二に勤行(ごんぎょう) 三に学門(がくもん)と言われていて、まず、一番にくるのが作務という掃除や片付け、庭の草取りなどをする事で、勤行や学門よりも大切にされていたりします。

また、日本には昔から剣道、弓道、柔道、茶道、華道など、何々道といわれる武術や稽古事がたくさんありますが、それらの稽古の前とあとには必ず稽古場の清掃をします。その清掃とは、心を磨くための道であり、その道を極める事は、すなわち人間の道を極めるという意味があったりします。

その他にも、学校では、児童がたくさん集まるので、衛生的に良くするためにも、日当たりや換気に加えて、清掃も日常的にするように明治時代ぐらいに法令で決めたのですが、道徳的、教育的な意味でも児童が自ら教室を清掃するという習慣があります。

日本人がきれい好きと言われるのは、こういった歴史があるからかもしれません。

清掃ていうのは、人を精神的に成長させる意味が昔からあるようです。