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美観(視覚)の重要性

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トイレや洗面台に使用されている衛生陶器は、名の通り、セラミック、いわゆる陶器でできてるわけですが、陶器というのは、粘土を焼き固めたものでできています。

ただ焼き固めたものは、素焼きといって、植木鉢などでも良く見かけるのですが、衛生陶器は、その上から釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質のコーティングを施して本焼きします。
そうすることによって、強度が増して汚れにくくなったり、水分が陶器に染み込まなくなります。

洗面台やトイレの便器などの衛生陶器は、普段の清掃で簡単に汚れが落ちるのも、この釉薬のコーティングが施されてるわけですが、長年使用してますと、写真のような汚れが混じった水垢が付着してしまいます。
このような水垢を落とす場合は、釉薬のガラス質よりも柔らかく、水垢よりも固い素材や研磨剤を使わないとキズが入ってしまいます。

私自身は、「セラスティック」という道具を使っていますが、他にも軽石であったり、研磨剤でも良いと思います。

話は変わりますが、私たちの清掃の仕事は、美観がとても重要視されます。美観とは、人間の五感で言えば、視覚から感じ取れるものですが、この視覚からの感じ方で、ほぼ評価が決まるといって良いぐらいです。あとついで嗅覚(におい)の順番でしょうか、、

視覚というのは、清掃の世界だけでなく、食の世界でも大切なようです。
「おいしい」という感覚は、舌で感じる味覚だけと思われがちですが、最も「おいしい」という記憶を引き出す感覚は、視覚が80%で味覚は5%程度だそうです。味覚は、甘い、しょっぱい、酸っぱい、辛い、苦いの五味を感じるだけで、「おいしい」と感じるのは、視覚を中心とした五感すべてによるものらしいです。たしかに、盛り付け方や使う食器や皿によっても感じ方変わりますよね。