新型コロナウィルスの蔓延で、【消毒】への意識が高まってる昨今、家庭でもオフィスでも衛生的に気になる場所といえば、トイレではないでしょうか?
洋式トイレで例を挙げると、手で直接触れる場所である蓋や水を流すレバーは、特に清潔にしておきたいですね。
そこで、消毒、除菌となるわけですが、使用する薬剤で言えば、次亜塩素酸ナトリウムかアルコール(エタノール)消毒が主流だと思います。
しかしながら、この2つの薬剤は、それぞれ使ってはいけない部位が存在します。
まず、次亜塩素酸ナトリウムですが、トイレの水を流すレバーが金属製の場合、使用すると、腐食やメッキ剥がれの原因になるため、使用できません。
それから、トイレの便座や便座の蓋の樹脂部分は、主にポリプロピレンかABS樹脂のどちらかなのですが、アルコール消毒する場合は、便座や便座の蓋がABS樹脂の場合、使用すると、劣化したり、割れたりする原因になります。
ABS樹脂は、耐衝撃性には強く光沢もあるプラスチックなのですが、耐薬品性には弱く、酸性洗剤やアルコールのような有機溶剤を使用すると劣化を招くので注意が必要です。
※消毒、除菌をする場合は、トイレクリーナーなどで陶器部を洗い、中性洗剤で便座などの汚れを落としてから行います。